臨死体験


      臨死体験

 プラトンの国家篇の中に有名なエルの物語がある。梅原猛先生の代表的著作である”日本冒険”(角川書店)にも記載されているが、戦争で死んだエルがあの世で経験したことを奇跡的に生き返ってから述べた記録だ。これも一種の臨死体験ともいえる。ソクラテスとプラトンはともに霊能者だったといわれているが、プラトンの弟子のアリストテレスが霊的なもの排除して現在の学問の基を確立し、この伝統が今でもあるため大学でこの方面に関する研究はほとんどないのが現状のようだ。

最近の人で有名なのは、スウェーデンボルグで19世紀のスウェーデンの偉大な科学者、哲学者、宗教家だ。パーティの最中に彼が無意識状態で倒れている時、遠く離れたストックホルムでの大火事の現場に、もう一人の彼(体外離脱)が出かけていき、その一部始終を見てしまった。彼はめざめてから、パーティの主催者にそのことを告げたが、誰も信用しなかった。数日後にそれが事実であることが判明し、大騒ぎになった。彼はその後、呼吸をほぼ停止の状態にさせることにより、あの世の世界を自由に見聞することができるようになり、大作の霊界探訪記を著した。

精神科医のユングが69歳(1944年)のとき、心筋梗塞につづいて足を骨折する出来事があり、意識喪失のなかでせん妄状態になりさまざまな幻影をみたということを後年ユング自伝で記載した。

「彼は体外離脱体験を経験し、青い光の輝くなかに地球が浮かんでいるのがみえ、まるで宇宙飛行士が地球を観察したのと同じような記載である。その幻影の中に彼の主治医が現れ、その姿を古代のコス-医療の神エスクラピウスの寺院のあるところ-の支配者のイメージに変わり、医者はユングにあなたは死ぬことを許されないでしょうと説明した。彼は生に戻らざるをえないことに憤慨した。彼はその時、この医者は彼の身代わりとして死ぬだろうと思った。1944年4月4日、ユングがベッドの上にすわることを許された最初の日、その医者は熱のため病床につき、その直後に敗血症で死んでしまった」(ユング-地下の大王;コリン・ウィルソン、河出書房新社)

またアメリカの女優シャーリー・マクレーンの自伝でベストセラーにもなった”アウト・オン・ア・リム”(地湧社)で、ペルーのアンデス山脈で瞑想をしていると、自分の魂が身体を抜けて天上にのぼり、下界を見おろすという体外離脱体験を述べている。

ごく最近ではジュラシック・パークやEmergency Room、古くはアンドロメダ病原体などの著者でハーバード大学医学部出身の天才作家でマイケル・クライントン(アメリカのある神経生化学者といろいろと話をしていたら、He is a real genius.と賞賛していた)は、その著作(インナー・トラヴェルズ 上下、ノンフィクション ハヤカワ文庫)のなかでさまざまの神秘体験を記載している。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0799.html (プラトン:国家、エルの物語)

http://members.jcom.home.ne.jp/k-photo/top/psy/self/birthvision/el.htm (エルの物語)

http://swedenborg.web.infoseek.co.jp/ (日本スウェーデンボルグ協会)

http://sewinger.hp.infoseek.co.jp/Swed..htm#004 (スウェーデンボルグについての解説)

http://swedenborgian.hp.infoseek.co.jp/astr.htm(立花隆:宇宙からの帰還)

http://www.jaxa.jp/pr/event/2003/ase/news01_j.html (世界宇宙飛行士会議)

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7666 (coma:マイケル・クライントン監督 ロビン・クック原作;臓器売買をめぐる医学ミステリー;原作も読んだが、大変面白かった)

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