アルツハイマー病の非薬物治療―学習療法について

アルツハイマー病の非薬物治療―学習療法について

東北大の川島隆太教授による上記の発表を拝聴した。司会の田平武先生は川島教授を、時の人であると紹介した。一般向けにたくさんの本を書いていて、僕も1冊(脳を鍛える大人の名作読本(くもん出版))声を出して読む本を買ったことがあった。彼は脳機能のイメージングが専門であり、前頭前野の大切さを強調していた。その機能には、1.言語コミュニケーション機能、2.非言語コミュニケーション機能、3.短期記憶、反応抑制機能、4.意欲、5.注意、6.自発性などがある。

前頭葉機能をFAB(Frontal Assessment Battery)で測定し、読み、書き、計算の学習療法の生活介入実践療法により、FABの値が、介入群で有意に増加した。アルツハイマー患者での検討で、介護度の低下や生活リズムの改善が見られた。 

彼はベンチャービジネスを始めていて、115分の学習、学習教材は月1500円だそうだ。また、学習療法により、健常者の前頭葉の皮質(ブローカ野)のボリュームが、MRIで定量的に測定すると有意に増加することが見出されたとのことであり、驚きの発表であった。

 なお、彼の一連の研究の講演は下記の彼の研究室のHPreal playerで見ることができるが、非常にわかりやすく、有益である。是非、のぞいてみてください。

http://www.neurology.org/cgi/content/abstract/55/11/1621?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=FAB&searchid=1117382449493_1374&stored_search=&FIRSTINDEX=0&sortspec=relevance&journalcode=neurology (FAB

http://biomed.gerontologyjournals.org/cgi/content/abstract/60/3/380 (川島隆太教授の論文)

http://www.idac.tohoku.ac.jp/dep/fm/ (川島隆太教授のHP

http://www.prefrontier.com/plasiticity.html (前頭前野)

http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/40-3/index-40-3.html (前頭連合野)

 

 

marugametorao について

神経内科専門医 neurologist
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