中国での死刑囚からの臓器移植


中国が死刑囚からの臓器移植をおこなっていることを正式に認めた記事が出た。

【北京9日共同】中国誌「財経」最新号によると、中国衛生省の黄潔夫次官はこのほど、マニラで開かれた国際会議で、中国国内で実施している臓器移植に用いられている臓器の大多数が死刑囚から提供されていることを初めて認めた。

中国が移植に死刑囚の臓器を使っているとの指摘は以前から専門家らから出ていたが、当局者が認めるのは異例。黄次官は「死刑囚本人と家族から同意を得ており、倫理的な問題はない」と強調した。

同誌によると、昨年中国で実施された肝移植は約2700例、腎移植は約6000例。95%以上は死刑囚からの提供だった。

次官はまた、死刑囚からの臓器提供や管理整備のための「人体器官移植条例(臓器移植法)」の制定を進めていることを明らかにし「国際社会が抱いていた中国の移植に関する『灰色地帯』を解消することが可能になる」と述べた。

1999年5月11日

臓器売買

先日、グアテマラで現地の人の写真をとろうとして、子供をさらっていくグループと間違えられて日本人が殺された。貧しい国では子供をさらって臓器を売り買いするグループがあることに驚いた。これに関連して、中国の臓器移植の実態を批判した論文を思い出した。中国って、こわいところだ。人権抑圧どころか、死刑囚の臓器を移植に使用しているようだ。

カール・ベッカー:中国における臓器移植の倫理問題、生命倫理 9: 17-24, 1999

要旨:中国は世界一の死刑執行国である。中国の死体器官利用法によって、密室での死刑囚臓器摘出が合法化され、毎年何千例もの内臓移植が行われている。しかし脳死法はないので、死亡していない死刑囚の臓器摘出も行っている。外国人の医師や臓器の希望者の都合に合わせて中国側は適切な臓器をいつでも提供できるという。つまり、死刑執行は犯罪の重大さのみならず、国内外の臓器提供の需要によるものと言えよう。臓器売買はしないと中国は主張しているが、海外でも死刑囚の臓器売買契約を結ぶ中国人が続出しており、政府が許可していないと考え難い。このような事情を早刻に調査すべきであろう。

ずっと前に原書で読んだことのある、Comaという本を思い出した。映画にもなっていて、面白くて一気に原書を読んでしまった。臓器売買に関する医療ミステリーである。医師ロビン・クックの作品でマイケル・クライトンが監督である。

http://homepage1.nifty.com/awaya/hp/ (粟屋研究室)

http://anpontan.seesaa.net/article/2633359.html (アホが見ーる-ブタのケーツー)

http://us.imdb.com/title/tt0077355/ (Coma)

http://blog.with2.net/link.php/36571(他の面白いブログも見てください)

 

 

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