理系白書ブログへのコメント


           理系白書ブログへのコメント

韓国人学者によるヒトES細胞捏造事件が話題になっているが、理系白書ブログに下記のコメントを書いた。

Peer review :以前に数回、外国専門誌でのPeer reviewを依頼されたことがありますが、まさか捏造などという判断の選択肢はなかったですね。黄教授は破廉恥な犯罪者です。彼の捏造事件は、真摯に日々研究を続けている研究者を冒涜する行為です。

以前、日本の研究者が、Nature関連の専門誌に投稿し、Peer reviewを行った研究者が、そのアイデアを盗んで実験を行い、論文をその雑誌に投稿し、先に発表してしまったという話を聞いたことがあります。

また、研究成果の再現性の問題はよくあることです。僕は20数年前にアメリカに留学していたころ、Natureに発表された多発性硬化症の病態に関する実験結果、および仮説に疑問を持ち、異なる系統の脳細胞を用いることにより、その仮説を否定するというネガティブな実験結果を翌年、Natureに発表したことがありました。Negative dataでも採用してくれたことには驚きましたが、間違った仮説を打破することには役立ちました。

次に、かなり以前に書いた日記を再掲する。

剖検ヒト脳の培養

留学先(ペンシルバニア大学)での研究のひとつはヒト剖検脳からの脳の細胞の一つである中枢性髄鞘を産生するオリゴデンドログリアを培養することだった。ラットからの分離・培養はうまくいったが、ヒトの場合、亡くなってから私のところにくるのは死後少なくとも4時間以上経過していた。分離した直後は、かなりまだ生きていたが、培養した翌日になると、90ー95%は死滅していた。その当時(1981年)、その細胞の培養が可能な研究グループは世界で3カ所しかなかった。

その1年前にある神経難病(多発性硬化症)の病因について英国の一流雑誌であるNature誌に論文が出た。私もボスもその実験の写真が信用できないと思い、間違いであることを証明しようということで、ラット、牛、ヒトの脳からオリゴデンドログリアを培養し、いわゆるNEGATIVE DATAを見いだした。早速、私がFIRST AUTHOR としてNature誌に反論の投稿をした。ボスを始め、大変びっくりしたことには一発でその論文がアクセプトされたことだ。アメリカで初めて投稿した別の論文が査読者の一人と論争があり、1年以上も採用まで要したことを思えば幸運だった(その査読者は最終的には出版を延ばすことはアンフェアーで、どちらが正しいかは読者が判断するであろうというコメントを残してOKしてくれた)。

8年位前は毎週と畜場へ行き、牛の脳をもらいにいっていた。数年前より、O-157という病原性大腸菌が問題になっているが、牛の便に数%がみいだされている。牛の殺し方や、その後の処置をみていたら、不衛生だと思っていたら、案の定だった。現在は衛生面が改善されているらしいが。焼き肉を食べる時、生の肉をつまむ割り箸と、実際に食べる時の割り箸を別にすれば大丈夫である。

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