言いたくても言えなかったひとことー医療編ー


 

『言いたくても言えなかったひとことー医療編ー』(ライフ企画、1997)

 

http://www.h5.dion.ne.jp/~life-so/book/book01.html#book02

 

以前に書いた文章を一部変更して紹介する。医療関係者は読んでおいたほうが良い本だ。

 

#1 感謝・喜び・感動

 

*目を見て話を聞いてくれるあの眼科の先生、僕の充血した目には目薬よりもあなたの瞳が効きました。

 

(eyeコンタクトは重要ですね!)

 

*「どう」と毎日ベッドサイドに来てくれる先生。薬を飲むより元気になる。「先生、白衣の裾汚れちゃうよ」(先生はベッドに寝ている私と目線を合わせるためにいつもしゃがんでくれます)

 

(患者と同じ目線が理想的!)

 

*「おじいちゃんは木や花のように自然に枯れていっているんですよ」祖父が老衰で亡くなる前日の忘れがたい先生の言葉です。

 

(枯れていくのは、自然の摂理ですね!)

 

#2 悲しみ・嘆き・お詫び

 

医者に対して:

 

*「治療の不安を医師に訴えた時、「素人のくせに、医者の言う事に逆らうな!」と言われました。私は素人ではなくて、当事者なのです」

 

(こんなに高圧的な態度ではいけません。医師失格です。)

 

*「高圧的で患者の心の痛みが分からぬ医者におもねるくらいなら、最新の医療機械に白衣を着せて先生と呼ぶ方がまだましに思える」

 

(ああ、なんたる皮肉か!困った医師がいるもんだ!)

 

*「父のがんを家族の告知した時の医師の態度。涙ぐんでいる家族に「これだからイヤだ」と吐きすてるように言った。許せない」

 

(禁句を言ってしまう抑制のない医者がいますね。僕は滅多のことでは患者に文句は言わないけど、理不尽な要求をしてくる患者には、ノーとはっきりと言ってしまったことがある。)

 

*「これが現代の医療なの?抗がん剤は効果なく、副作用に苦しむ患者は抗がん剤を拒否。冷たい主治医におびえて亡くなった」

 

(ううーーん。医療不信、医師不信だな。医師の説明が不十分なのであろう。インフォームド・コンセントは意外とやっかいなんですね。)

 

医療に対して:

 

*「病院に勤めて患者さんのために働くのだと思っていた。でも、今私は病院のために働いている気がする」

 

(これは、管理者ないし、上司の教育が悪いのではないかと思う。必要十分な医療をやらないといけない。)

 

*「「告知せず」これでいいのかと自分の心と押し問答。愛する人の貴重な人生を私が握り潰しているようで胸が張り裂けそうです」

 

(告知せずの方針はだんだん減少している。本当のことを言ってあげないと、患者が残された人生を有意義に過ごす機会を失ってしまう。緩和ケア病棟も各地にできてきている。)

 

外来診療に対して:

 

*「入院前は「三時間待ち三分診療」だった。入院後は毎日「三十秒診療」になった」

 

(最近は外来予約制になっていて、再診患者の待ち時間は僕の場合、15分以内になっている。1時間に10人の患者を診察している。)

 

*「朝8時に受付に並び、診察を受けたのは11時。会計をすませ薬をもらい病院を出たのは午後2時。元気じゃないといけない大学病院」

 

(今は、ほとんどの大学病院は予約制になっているので、これは昔の話だと思う。病院で満足度調査をやっていて、毎年、改善はされてきているが。ただし,新患数が多すぎると、待ってもらうしかない。)

 

*「「お変わりない」に三時間。「チョット検査」に二時間。「いつものお薬」に一時間。僅か三言のために今日も一日仕事。ーー外来患者」

 

(笑い話のようだが、最近まで、こんな外来診療があったかもしれない。14年前にある市民病院でバイトをしていた時は3時間で100人をこなしたことがあったが、3分診療どころか、1分診療を心がけていた。)

 

ナース:

 

*「危篤状態の彼女に私は「頑張って」と言った。彼女は苦しそうに「まだ頑張れというの?」と言った。言葉に詰まった瞬間だった」

 

(ううーん。難しいね。なんて言えば、いいのだろうか。じっと目をみつめて、手をやさしく握るなどの、スキンシップが良いかもしれない。)

 

*「「楽にしてほしい」という患者の叫びに私は患者の死を考えました。ごめんね。患者は「死にたい」なんて一度も言っていないのに」

 

(これは、よく勘違いしやすい言葉だ。)

 

*「深夜勤。30分チェックの患者をかかえた上、術後患者もいる。その一人が亡くなりホッとしている自分がいた。私は看護婦を辞めた」

 

(ううーん。ナースの仕事はきついからな。また、人の死に慣れっこになってしまうからな。)

 

*「注射苦手のナースだった頃、「あなたがするの?」と嫌な顔をされたことがある。しかし退職した今、その気持ちがよくわかる。天使の笑顔より痛くない注射がよいとーー」

 

(研修医の注射も患者に嫌われることがあった。僕は不器用だから、よく失敗していたが。)

 

#3 疑問・とまどい・不安・心配

 

医師に対して:

 

*「教授回診、ゾロゾロとやってくる、患者はベッドで身じろぎせず、じっとしている。頭上では訳もわからぬ専門用語。患者は益々不安になる」

 

(専門用語を使ってしまうことが多いですね。患者に説明する時は平易に説明するように心がけている。)

 

*「何気ない 医師のことばで 浮き沈み ガラス細工の 患者の心」

 

(その通りだと思う。自分の発する言葉には注意しないといけない。)

 

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