立花隆氏の見解に賛同:小泉首相の靖国神社参拝問題


僕が尊敬する立花隆先生の意見を紹介する。全文は下記のところに読むことができる。無断引用を御容赦ください。

 

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/060812_tomita_memo/

 

[天皇と国民にウソばかりならべたてて、あの無謀な戦争をはじめさせ、戦争の真実の推移をすべて押し隠し、ついには一億玉砕の本土決戦にまで持ち込もうとした、あのA級戦犯たちへの天皇の怒りと哀しみが、あの富田メモの「それが私の心だ」によくあらわれていると思う。

 

それにしても、自分の一の臣下であるはずの時の首相にして陸軍大臣でもあり、参謀総長でもあった東条の戦況報告が信用できず、敵国アメリカの短波放送で真実の戦況を知っていたとは、天皇も哀れである。真実を知れば知るほど怒って当然である。]

 

[天皇はなぜ靖国参拝をしないのか。「心の問題」だけで行動を決めてよいというなら、天皇もおそらく靖国参拝をしたい気持ちでいっぱいにちがいない。

 

靖国神社にまつられている祭神の大多数は、あの戦争に命を捧げた一般の将兵たちであって、A級戦犯ではない。

 

一般に靖国神社に参拝する人々も、誰も自分がいまA級戦犯を拝みにいっているとは思わないだろう。心の中で自然にA級戦犯とその他の祭神たちを分祀して、A級戦犯以外の祭神たちを拝んでいるはずだ(あるいはそういう区別もなく、あの戦争に命を捧げた人たち全体を拝んでいるはずだ)。

 

要するに、単なる個人の行動として、靖国神社を参拝している人たちにとっては、誰を拝んでいるかは、それこそその人の心の中の問題であって、いかなる意味でも特別の問題にはならない。]

 

[天皇は、A級戦犯合祀後の靖国神社参拝拒否によって、自分の意思をはっきり表明している。今上天皇も昭和天皇の基本的立場を受け継ぎ、それを貫くことで、自分の意思をはっきり表明している。

 

それに対して、小泉首相は、「心の問題ですから」という論理に逃げこむことによって、「自分は自分」とばかり、天皇の意思など全く知らぬげに、今年も靖国参拝を強行しようとしている。]

 

[天皇は、個人の心情の問題としてではなく、日本国を象徴する最大の公人という立場であるという自覚があるからこそ、A級戦犯を祀る靖国神社に参拝することができないのである。

 

天皇あるいは三権の長のような立場の人の参拝の場合、それは即A級戦犯に対する参拝と受け取られ、「心の中の分祀」論は通用しなくなる。分祀を主張するためには、それが即物的に分祀された状態にあることが必要である。

 

小泉首相の「心の問題」論は、この視点を完全に欠落させている。自分が天皇に次ぐ、国家の象徴そのものなのだということを忘れた議論である。]

 

 [私にいわせれば、いまさら東京裁判の否定だの、A級戦犯に罪なし論などを並べ立てるバカ連中は、あの戦争に敗北した事実を男らしく受け止めることができない連中だとしかいいようがない。

 

いまさらそのような泣き言を並べるくらいなら、どうしてあの戦争の最後の場面で、本当の一億玉砕をやってのけるくらいの覇気を見せられなかったのか。

 

あれだけ文句なしの大敗北を喫した以上、負けのすべて(先のすべてのプロセス)を堂々と認めるべきである。負けたら負けたで、負けっぷりはよくすべきで、あれはいやだの、これはいやだのといった泣き言をいつまでも並べ立てるべきではない]

 

 [天皇は大きな流れとして、A級戦犯合祀とその時期にあらわれはじめた復古調の政治の流れに大きな危機感を持っていたのである。

 

そのような復古調の流れを作っている中心勢力の1つにA級戦犯合祀を勝手に推し進めた松平永芳靖国神社宮司がいたことに強い反撥心を持っていたのである(富田メモ「松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々と 松平は平和に強い考があったと思うのに 親の心子知らずと思っている」 ※ 松平永芳靖国神社宮司は最後の宮内大臣を務めた松平慶民氏の長男)。

 

松平宮司によるA級戦犯合祀以後、靖国神社は、東京裁判を否定する勢力の中心になり、とりわけその博物館である遊就館において、「大東亜戦争は正しかった」──対米英戦争はアジアの解放戦争、対米戦争はアメリカ側の謀略といった戦争合理化路線で染め抜かれた展示が大々的におこなわれている。]

 

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/060817_sanpai/

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/060725_815/

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