タミフルと研究者への寄付金


             タミフルと研究者への寄付金

 

タミフルの販売会社から寄付金をもらっているから、研究結果がゆがむと邪推するのは、大間違いだ!誤解を招くような、そういう記事を出す大手の新聞社の態度は間違っている。

 

薬に関連した論文を外国ジャーナルに発表する時は、下記の例のごとく、著者はCONFLICT OF INTERESTを明確にしなければならない。

 

CONFLICT OF INTEREST (N Eng J Med)

Authors of research articles should disclose at the time of revision any financial arrangement they may have with a company whose product is pertinent to the submitted manuscript or with a company making a competing product. Such information will be held in confidence while the paper is under review and will not influence the editorial decision, but if the article is accepted for publication, a disclosure statement will appear with the article. Because the essence of reviews and editorials is selection and interpretation of the literature, the Journal expects that authors of such articles will not have any significant financial interest in a company (or its competitor) that makes a product discussed in the article.

 

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参考:神経内科領域では、ドパミンアゴニストと心臓弁膜症の問題が最近話題になっている。どこの製薬会社と関連があったかが記載されている。

Valvular Heart Disease and the Use of Dopamine Agonists for Parkinson’s Disease

N Engl J Med 356:39-46, 2007

Renzo Zanettini, M.D., Angelo Antonini, M.D., Gemma Gatto, M.D., Rosa Gentile, M.D., Silvana Tesei, M.D., and Gianni Pezzoli, M.D.

In conclusion, we found a significant increase in the risk of heart-valve regurgitation in patients taking ergot-derived dopamine-receptor agonists for Parkinson’s disease. The finding of a significantly increased mean mitral tenting area, not only in patients receiving ergot-derived dopamine agonists but also in patients treated with non–ergot-derived dopamine agonists, suggests that follow-up echocardiographic monitoring is advisable in all patients with Parkinson’s disease who are treated with dopamine agonists.

Supported by the Italian Parkinson Association, the Grigioni Foundation for Parkinson’s Disease, and Istituti Clinici di Perfezionamento, Milan.

Dr. Tesei reports receiving lecture fees from GlaxoSmithKline; and Dr. Antonini, consulting fees from Pfizer, Boehringer Ingelheim, Novartis, and Glaxo and lecture fees from Boehringer Ingelheim, Novartis, and Pfizer. No other potential conflict of interest relevant to this article was reported.

引用:

<タミフル>岡山大教授講座にも年200万円の研究資金

3132253分配信 毎日新聞

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用を調べている厚生労働省研究班長の横田俊平・横浜市立大教授(小児科)の講座に、輸入販売元の中外製薬から研究資金が渡っていた問題で、班員の森島恒雄・岡山大教授(同)の講座にも同社から年間200万円程度の研究資金が渡っていたことが、13日分かった。

 同社によると、森島教授の講座に使途を制限しない「奨学寄付金」として03、04、06年に各200万円ずつ、計600万円を支出した。また、横田教授の講座には計1000万円を支出した。ただ、岡山大は受け取ったのは04、06年に計450万円だったとしている。

 同社は「奨学寄付金は社として年間十数億円出しており、両教授への講座への寄付もその一部。優れた研究が生まれることを願って出しており、研究結果に影響するものではない」と言う。

 森島教授は「奨学寄付金は10社以上から受けており、すべて大学に届けている。研究結果をゆがめることはない。小学生以上は、タミフルはインフルエンザ患者みんなが使うべき薬ではないと言ってきた」としている。

 また、横田教授は13日夜、厚労省で会見し「研究はゆがめようがない」と訴えた。同席した阿部万里雄・横浜市立大病院管理部長は「今後、利害関係のある会社からは、調査年度には奨学寄付金を受けないなどのルール作りを検討したい」と話した。

 厚労省は全班員(8人)について、中外製薬からの資金提供の有無を調べており、今後、研究班の調査結果の信頼性も確認する。

 同省安全対策課の伏見環課長は「研究班は合議で結論を出しており、結果がゆがめられた可能性は小さいと考えるが、国民の関心の高い問題なので確認したい」と話す。【高木昭午】  最終更新:3132253

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タミフルと研究者への寄付金 への1件のフィードバック

  1. ranmu より:

    医学研究の現状を知らない素人の訴えである。医療関係者はあきれている。
     
    >タミフル:研究班2氏辞任を要求 脳症被害者の会 インフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用を調べている厚生労働省の研究班が輸入販売元から研究資金を受けていた問題で、「薬害タミフル脳症被害者の会」(軒端晴彦代表)などは19日、主任研究者の横田俊平・横浜市立大教授と分担研究者の森島恒雄・岡山大教授について、辞任させるよう求める要望書を同省に提出した。利害関係がある製薬会社からの資金提供で研究結果がゆがめられたとしている。
     要望書では、研究資金が会計報告の必要がない「奨学寄付金」として渡されていることなどから、「企業が何も期待しないはずはない。昨年の報告でも最も重要な部分を無視するなど、真実がねじ曲げられている」として、今シーズンの調査にも懸念を示している。
     05年2月に14歳の息子がタミフル服用後にマンションから転落死した愛知県の秦野博之さんは会見で「研究班の医師が製薬会社から利益供与されているとは信じられない。関係のない医師が集まって原因を追究してもらいたい」と話した。
     タミフルを輸入販売している中外製薬によると、これまで森島教授の講座に使途を制限しない「奨学寄付金」として03、
    04、06各年に各200万円ずつ、計600万円を支出。また、横田教授の講座にも計1000万円を支出したという。2教授とも研究がゆがめられた可能性については否定している。【北川仁士】
    毎日新聞 2007年3月19日 20時13分

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