アルツハイマー病診療の最新動向:札幌医大下濱俊先生

第26回神経内科認知症研究会 2013年7月3日

「アルツハイマー病診療の最新動向」札幌医大 下濱 俊先生

疫学

AD 85歳以上 33.8%

65歳以上の認知症有病率 12~20%

原因

AD 60~70% 血管性認知症 15~20% DLB 5~10% その他10%

進行過程

無症状の期間を含めると、20~30年

重症度を階層的に分ける方法

ADの生活機能障害 FAST分類

軽度2年、中等度2年 高度5年

軽度AD

この時期に治療を開始

介護者への教育;BPSDの減少、介護者の負担が軽くなる

うつ、apathy:薬剤が有効

中等度AD

ADL一部介助

説明したことをすぐに忘れてしまう

介護者の負担が大きくなる

中核症状、BPSD: 薬有効

高度AD

無動・無言-失外套症候群

通院困難―介護施設入所や訪問診療

譫妄を起こしやすい

身体合併症:脱水、嚥下障害、呼吸器感染症、転倒

ADの早期発見が重要

MCI(mild cognitive impairment)「;認知症」と「知的に正常」の間

MCI

Petersen: Arch Neurol 56:303, 1999

http://archneur.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=774828

CDR
0.5相当 ADL障害なし 記憶障害あり

MCIの10~15%が認知症に移行

ADの診断手順

1. 問診

2. 高次脳機能検査:HDS-R/MMSE

3. 検査

MCI-前期AD

近時記憶障害、エピソード記憶の障害

診断

脳MRI;海馬の萎縮

FDG-PET

松田:Cognition and Dementia 2007:6:20

CSF(侵襲的検査):Aβ42の低下、リン酸化タウ蛋白の増加、総タウ蛋白の増加

ApoE-E4:アレル1個で3倍、2個で7~10倍

アミロイドイメージング:ADNI研究

石井:Cognition & Dementia 2010:9:25

AD診療の基本的方策

進行過程に応じた治療

ACEI;3種類 ドネぺジル、ガランタミン、リバスチグミン(詳細は省略)

抗NMDAR阻害薬:メマンチン

効果判定

1. 認知機能:会話や言葉数が増える

2. 周辺症状:穏やかになる。無気力、不安、抑うつの軽減

「症状が変わらない状態」→「効果あり」と解釈できる

アミロイド仮説

アミロイド凝集→シナプスの変化→神経原線維変化(タウ)→神経細胞死

(AD発症後のAβ除去療法は効果なし)

J-ADNIの研究(省略)

AD診療基準2011 preclinical stage of AD

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1552526011000999

 

認知症の予防

1. 運動 2.食事療法:高脂血症の治療→Aβの分解を亢進

3.教育

http://blog.with2.net/link.php/36571

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