大見得を切った安倍首相-東京オリンピック招致成功は歓迎するが――

大見得を切った安倍首相-東京オリンピック招致成功は歓迎するが――

昨日、午前5時に目をさまし、携帯電話のワンセグテレビを見ていた。東京が選ばれたことは非常によかった。

ひとつだけ気になったことは安倍首相の福島原発事故に関するコメントである。

「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。」

本当にそうだろうか?質疑応答でも自信を持って答えている。これを聞いた委員はこの言葉を信じ、福島汚染水問題も解決し、東京は安全であると思ったのであろう。一国の首相の責任は大きい。安倍首相の汚染水に対する明確な発言を聞くのは初めてであり、国民へのさらなる説明が必要である。

質疑応答:

「まず結論から申し挙げますと、えー、全く問題ありません。えー、どうか、ヘッドラインではなくて、事実を見ていただきたいと思います。汚染水による影響は、まぁ、福島第一原発の港湾内の0.3平方km範囲内の中で完全にブロックされています。え~、福島の近海で、私たちはモニタリングを行っています。その結果、え~、数値は最大でもWHOの飲料水の水質ガイドラインの500分の1であります。これが事実です。そしてわが国の、食品や水の安全基準は世界でも最も厳しい、厳しい基準であります。食品や、水からの被ばく量は、日本どの地域においても、この基準の100分の1であります。ま、つまり、健康問題については今までも現在もそして将来も!全く問題はないという事をお約束いたします。さらに完全に問題のないものにするために、抜本解決に向けたプログラムを、私が責任を持って決定し、すでに着手をしております。実行していく、ま、その事をはっきりとお約束を申し上げたいと思います。」

http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/07/olympic_candidate_tokyo_presentation_n_3886260.html

オリンピック東京プレゼン全文、安倍首相や猪瀬知事は何を話した?(IOC総会・プレゼン内容)

http://www.youtube.com/watch?v=zJK-DZpGNOE

原発事故に関する安倍総理の答え IOC総会質疑応答(13/09/08)

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10113156315

『安倍首相が五輪招致でついた「ウソ」 “汚染水は港湾内で完全にブロック” なんてありえない』 2013年9月8日

水島宏明 | 法政大学教授・元日本テレビディレクター

「福島の人たちや原発事故のその後に注目している人たちからみれば、明らかな「ウソ」があるのだ。

汚染水に関していえば、現在「打つ手がない」ことは明らかだ。

安倍首相が自信満々に言ったことはこれまで東電が汚染水に関して発表してきた事実とも完全に異なる。

安倍首相が言及した福島第一原発の専用港内の「0.3平方キロメートル」は、確かに堤防や水中カーテンで仕切られている。

様々なルートから外洋に出ようとする汚染水をこうした堤防などがどこまでを「完全にブロック」できているものかあやしいものだ。新聞報道などを見る限り、東電も「港湾内と外洋を水が行き来していること」を認めているという。

最近、問題になった地上タンクから漏れた高濃度の汚染水も、もしも流れ出た先がこの「0.3平方キロメートル」ならば、水はひとまず港内にとどまっているように思えるので首相の発言にも多少は根拠があるように聞こえそうだ。

ところが実際には、汚染水が流れ出た先は「0.3平方キロメートルの港内」ではない。 その外の海なのだ。

タンクからの汚染水漏れに関する東電のこれまでの会見によると、地上タンクからの排水路の側面に水の流れた跡があり、そこから高濃度の放射線が観測されていて、そこから水が流れた可能性があることを東電も認めている。

その排水路がつながっている先は「0.3平方キロメートルの港内」ではない。 外の海と直接つながっているのだ。

この点で安倍首相の説明は間違っている。

さらに「完全にブロック」がありえないことは傍証からも明らかだ。

いろいろな調査で福島沖の海底には40カ所の放射能のホットスポットが見つかっている。

「0.3平方キロメートルの港内」ではこれまで1キロあたりのセシウムが74万ベクレルというアイナメが見つかっているが、その港の外の20キロ先で捕れたアイナメからも2万5800ベクレルが検出されている。

また、東京湾でも原発20キロ圏内と同じレベルの汚染箇所が見つかっている。

こうした事実からみれば、安倍首相の発言は「よく言うよ」という感じなのだ。

歴史的に見ても、これほど大量の高濃度の汚染水が長期間漏れ続けている事態は過去に例がない。

当の安倍政権が政府主導で汚染水対策の「基本方針」を打ち出したのは最終プレゼンテーションのわずか5日ほど前に過ぎない。 五輪招致に合わせて付け焼き刃で作成した基本方針なのだ。

笑顔さえ浮かべて「私が安全を保証します」と言い切った安倍首相の厚顔はなかなかのものだ。 一国のリーダーは、たとえ多少ウソが混じっても国益を守る責務がある。

首相が国際的についた「ウソ」を2020年に向けて「マコト」にしなければならない宿命を背負った、ということだ。

これまで政府が本気で取り組んでこなかった汚染水や放射能汚染の広がりについて、今後、解決できければ、「首相の大ウソ」が国際的に批判されかねない。

東京五輪に向けて福島の問題は世界のメディアからますます注目される。もうこれ以上、ウソを上塗りすることはできない。」

 

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/09/08/kiji/K20130908006580330.html

汚染水めぐる首相発言に福島から「あきれた」「違和感」

「状況はコントロールされている」。安倍晋三首相は、国際オリンピック委員会(IOC)総会で、東京電力福島第1原発事故の汚染水漏れについて、こう明言した。しかし、福島の漁業関係者や識者らからは「あきれた」「違和感がある」と批判や疑問の声が相次いで上がった。

「汚染水の影響は福島第1原発の港湾内0・3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」とも安倍首相は説明した。だが、政府は1日300トンの汚染水が海に染み出していると試算。地上タンクからの漏えいでは、排水溝を通じて外洋(港湾外)に流れ出た可能性が高いとみられる。

福島第1原発で収束作業に当たる30代の男性作業員は「そんなことを言ってしまって大丈夫なのか」と指摘する。

地上タンクの設置に携わる作業員仲間からは「簡単に解決しそうにない。深刻だよ」と聞かされる。汚染水問題以外にも、敷地内では突然放射線量が上がるなど、細かいトラブルも絶えない。「廃炉まで、これから何十年もかかる。発言には違和感がぬぐえない」と強調した。

原発事故のため、福島県の漁業は全面的に中断している。9月に事故後初の試験操業を始める予定だったいわき地区の漁協も、実施の延期を決定。福島県いわき市の漁師、吉田久さん(62)は「国の対策が後手後手だったから汚染水漏れは悪化した。『国を挙げて対応するので安全だ』との主張には違和感がある」としながらも「東京開催は世界から(福島を)認めてもらえたようで、多少は救われた」とも話した。

いわき市の別の漁師(64)は「汚染水の問題は、これから何十年もわれわれに付いて回るだろう。首相があのような発言をした以上、国が全面的に取り組んでくれるものと信じたい」と語った。

京都大原子炉実験所の小出裕章助教(原子核工学)は「何を根拠にコントロールされていると言えるのかが分からない。あきれた。安易な発言をしても、約束を破ることになるだけだ」と厳しく批判する。

政府は原発の周囲に凍土遮水壁を設置し来年度中の運用を目指すとしているが、小出助教は「設置までは汚染水が垂れ流しだし、設置しても、どれだけ漏えいを防げるか疑問だ」と切り捨てた。[ 2013年9月8日 21:17 ]

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