ドクターG:Wellens’ syndromeとは?

山中克郎教授による教育症例カンファレンス 2013年11月26日

Wellens’ syndromeとは?

症例:53歳男性

主訴:胸部圧迫感

現病歴:

3か月前から10分歩くと胸痛自覚。1週間前から夜間、胸痛が出現する様になった。本日、午前2時に胸痛出現し治まった。午前11時、冷汗を伴った胸痛が再び出現。

既往歴:高血圧、高脂血症

生活歴:喫煙40本1日

一般身体所見:

BP 260/136mmHg,HR 114/min, 他に特記すべき所見なし。

検査結果:

BS 206, 心筋Troponin I 0.56ng/ml (少し上昇)

ECG: V1~3のST-T上昇と陰性T波

CAG: LAD: #6 90%, #9 50%,  #10 75%  RCA; #2 25%の狭窄

診断: Wellens’ syndrome

1. 胸痛の患者さん

2. ECGでは、V1~4の陰性T波又はST後半に陰性T波

3. pseudonormalization

胸痛発作時にECG上ST-Tが上昇すると、元々陰性T波があるのでECGが正常所見を呈して見える。

4. 責任病変は、前下行枝(LAD)の近位部狭窄

5. この様な患者さんには、トレッドミルなどの運動負荷試験は禁忌

その他

  1. 患者さんが冷汗・胸痛を訴え、ECGが正常であった場合

LAD近位部病変、3枝病変を考える。

2.    ECGのaVR誘導でST-T上昇していた場合

LADの近位部狭窄、3環系抗うつ薬(トリプタノール)中毒

http://www.youtube.com/watch?v=SgTJYu8b6dE (動画、英語の学習になります)

http://lifeinthefastlane.com/ecg-library/wellens-syndrome/  Wellens’ Syndrome

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02870_09

それで大丈夫? ERに潜む落とし穴 【第1回】循環器:虚血性心疾患

http://www.emalliance.org/wp/archives/3097 EM Alliance

http://blog.with2.net/link.php/36571

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神経内科専門医 neurologist
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