ドクターG:脳静脈洞血栓症(頭痛の鑑別)

2013年12月17日  山中克郎教授による教育症例カンファレンス

患者;30 歳、男性

主訴:頭痛

現病歴:

2週前、突然の頭痛、9日前より東京の病院で精査、CT/MR正常、髄液検査:髄液圧が高い 次第に歩けなくなった。よだれをたらし暴言をはく。

5日前より言葉が出にくい。頭痛は継続、両眼の奥の痛みと吐き気あり

眼の焦点が定まらない

既往歴:気管支喘息、アトピー性皮膚炎

現症:

JCS2 名前可能、失見当識、傾眠傾向

36.7°126/86 pulse 86/分 呼吸数10回/分

項部硬直なし

身体所見なし

検査:

WBC9600 CRP0.4 ALT 65 TSH1.15 FreeT4 1.35  ビタミンB1正常

尿、胸部XP;正常

鑑別診断:

#頭痛

#眼の焦点が合わない

精神科にコンサルト:

前医にて、セレネースによる過鎮静、薬物性パーキンソニズムなど?

退院後に頭痛の悪化。全身の痛み

追加の検査;精神科

脳波;徐波

神経内科にコンサルト:

うっ血乳頭

両眼外転障害

靴下を脱ぐように指示すると、手が届かず脱げない

追加検査:

脳MR:FLAIR;左S状、矢状静脈洞血栓症、左錐体骨炎

最終診断:

脳静脈洞血栓症

頭痛

複視

発熱

嘔気・嘔吐

けいれんなど

参考文献:

http://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/rg.26si055174

Leach, James L., et al. Imaging of cerebral venous thrombosis: current techniques, spectrum of findings, and diagnostic pitfalls. Radiographics 26: suppl 1 (2006): S19-S41.

http://pubs.rsna.org/doi/full/10.1148/rg.26si065505

Rodallec, Mathieu H., et al. Cerebral Venous Thrombosis and Multidetector CT Angiography: Tips and Tricks1. Radiographics 26: suppl 1 (2006): S5-S18.

http://stroke.ahajournals.org/content/suppl/2012/02/28/STR.0b013e31820a8364.DC2/saposnik_1158.pdf#search=’%E8%84%B3%E9%9D%99%E8%84%88%E6%B4%9E%E8%A1%80%E6%A0%93%E7%97%87

脳静脈血栓症の診断と管理

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/35/3/35_167/_pdf

脳静脈血栓症連続10症例の臨床像,画像所見の検討. 脳卒中35: 167–173, 2013

特発性頭蓋内圧亢進症も鑑別すべき疾患である。

http://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/048060430.pdf

佐久嶋研、ほか: 健診にて偶然発見された頭痛をともなわない特発性頭蓋内圧亢進症の 1 例.” 臨床神経学: 48: (2008): 430-432.

http://blog.with2.net/link.php/36571

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