ドクターG:甲状腺クリーゼ

ドクターG:甲状腺クリーゼ

山中克郎教授による教育症例カンファレンス 2014年2月4日

「食べ物が飲みこめない」

患者: 45歳、女性

主訴:食べ物が飲み込めない

現病歴:4日前より食事しても嘔吐していた。下痢、腹痛、呼吸苦はなし

定期処方薬が飲めなくなった。背中に発汗あり

既往歴:バセドウ病20年前より

薬剤歴;メルカゾール

現症:

JCS1 38.0度 90/42

SPO2 98% 脈拍 165/分 呼吸数23/分

軽度眼球突出

甲状腺:6×5㎝ 頸部;びまん性肥大 圧痛なし

口腔乾燥

心音;不整 収縮期雑音3/6 4lsb 心尖部

顔面と手掌に発疹

検査

AST 69  ALT 56

CRP 0.7   WBC 5200

EKG: AF

鑑別診断:

甲状腺クリーゼ

頻脈

不整脈

発熱

意識障害、興奮、せん妄 けいれん

発汗過多

下痢

(下痢鑑別:腸管外の原因として甲状腺機能亢進症、腹膜炎、急性膵炎、慢性膵炎

Toxic shock syndrome(皮膚から入る感染症))

心不全

追加検査: 臨床診断をしたら、検査結果を待たずに、すぐに治療を始める。

1. TSH      2.freeT4

3. 頸部CT 頸部エコー

参考:甲状腺機能亢進症

やせ(食欲あるのに体重減少:DMでも見られる)、頻脈、発汗過多

手のふるえ:紙を指ではさむ

最終診断:

甲状腺クリーゼ 死亡率 10~70%

治療:

Tintinalli: Emergency Medicine

1.ABC

2.βブロッカー インデラル 1-2mgを5分毎にIV

3.ソルコーテフ 100mgIV 8時間毎

4.メルカゾール 40mg経口投与

5. ヨード メルカゾール投与1時間後に (ルゴール液5~10滴;1滴4mgのヨード)

(イソジンガーグル 7mg/ml  30mlで210mg含有)

6. アセトアミノフェン650mg経口4時間毎

 

参考文献:

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/99/4/99_763/_pdf

Basedow病クリーゼ 日内会誌99:763~768,2010

https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/87/6/87_6_1075/_pdf

甲状腺クリーゼ 日内会誌 87:1075, 1998

http://www.amazon.co.jp/Tintinallis-Emergency-Medicine-Manual-Tintinalli/dp/0071781846

Tintinalli’s Emergency Medicine Manual 7/E (Emergency Medicine (Tintinalli))

追加:Project Linked の取材があった。

http://www.project-linked.jp/

Project LinkedのHP

https://www.facebook.com/ProjectLINKED

Project Linked facebook

https://www.facebook.com/hitoshi.kuroe

Project Linked の運営責任者の黒江さんのfacebook

http://blog.with2.net/link.php/36571

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神経内科専門医 neurologist
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