「体重が1年間で10kg減少した65歳女性」ドクターG

2014年5月20日 山中克郎教授による教育症例カンファレンス

「体重が1年間で10kg減少した65歳女性」

患者:65歳 女性

主訴:両手に力が入りにくい 首が重い

現病歴:

1年前より右手でペットボトルのふたが開きにくくなった

6か月前より左手の脱力、その後両手の挙上が困難となった

既往歴:20歳台より多毛

追加問診:

服薬歴なし

家族歴なし

症状の日内変動はなし

立ち上がりが困難

斧様顔貌なし

湿疹なし

結婚後、無月経

バイタルサイン正常

3年前から足がひっかかる感じがあり

排尿障害なし

運動時息切れ軽度、倦怠感

むせは軽度

しびれはなし

理学所見:

両拇指球筋萎縮 手骨間筋の萎縮はなし

PTR;上肢やや低下 PTR 0/0 ATR -/-

検査:

CK増加なし。採血正常

NCV;正常

MRI;正常

追加所見:

舌萎縮ごく軽度、線維束性収縮あり(山中教授が動画で供覧)

体重減少1年で10kg

診断:ALS

参考文献:

体重減少とALSについて

www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/052070469.pdf

安藤哲朗:頚椎症の臨床 (重要な総説;神経内科医は必ず読むこと)

「c.短期間での急激な体重減少 ALS患者ではしばしば短期間での急激な体重減少がみら れる.嚥下障害などによる経口摂取量の減少がないにもかかわらず,半年で5~10kgの体重減少はまれではない.この体 重減少は筋萎縮による筋量の減少だけでなく,代謝の亢進が 原因と考えられている.甲状腺機能亢進症,悪性腫瘍,コント ロール不良の糖尿病などの他の原因がなければ,数カ月での 5kg程度の急激な体重減少はALSをうたがう症候である」

http://www.slideshare.net/shimohata/als-29001193

ALSの栄養管理:新潟大学下畑先生の講義スライド:(優れた講義です)

http://www.youtube.com/watch?v=UsYkMPF3CTo

Tongue Fasciculation, Motor Neuron Disease

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marugametorao について

神経内科専門医 neurologist
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