オミクロン変異株は重症COVID-19のマウスモデルにおいてPango Bおよびデルタ変異株株よりも軽症であることを示す


SARS-CoV-2 Omicron-B.1.1.529 Variant leads to less severe disease than Pango B and Delta variants strains in a mouse model of severe COVID-19

Eleanor G Bentley, et al.

doi: https://doi.org/10.1101/2021.12.26.474085

COVID-19は、SARS-CoV-2の感染によってヒトに起こる臨床症状のスペクトラムである。B.1.1.529 オミクロン変異株は急速に出現しており、懸念される変異株(VOC)に指定されている。

この変異型は感染力が強く、スパイク糖タンパク質に多くの置換があるため、中和抗体のスペクトルを部分的または完全に回避することができる。SARS-CoV-2の以前の変異株や現在流通している変異株と比較して、オミクロン変異株による疾患の相対的な重症度は大きな疑問である。

そこで、ヒトの重症化を再現した感染モデルマウスであるK18-hACE2マウスに、SARS-CoV-2のPango B、Delta、Omicronのいずれかの変異株を感染させ、その病態を相対的に比較した。Pango BおよびDelta変異型ウイルスに感染したマウスとは対照的に、Omicron変異型に感染したマウスは、重篤な臨床症状(体重減少)が少なく、回復が見られ、下気道および上気道のウイルス量も少なかった。

このことは、肺の炎症過程があまり広範囲でないことにも反映されている。T細胞エピトープは保存されているかもしれないが、オミクロンの抗原性の多様性は、高い感染性と世界的な疾病負担を軽減するために、ワクチンの変更が必要であることを示唆していると思われる。

しかし、そのような対応策を開発するためのリードタイムは、オミクロンの広がりや影響を軽減するには遅すぎるかもしれない。これらの動物モデルのデータから、オミクロン変異株に感染した場合の臨床的影響はそれほど深刻ではないものの、感染率が高いため、たとえ入院する感染者の割合が少なくても、医療システムに大きな負担がかかる可能性があることが示唆された。

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